多くの会社で、数字が足りない月の会議は重くなる。イケメンの会議は、そこが少し違う。理由は、代表がはっきり言語化している。
011. 結果が出ないのは、上流の設計ミス
営業部で雇った子が結果を出せないのって、たぶんその子の上の、経営側のせいだなと思っていて。つまり今は僕のせいです。
渡している武器、営業の動線、当たりに行く層のペルソナ。そのどこかが外れているから、現場が結果を出せない。だから責任は上流が持つ、という整理になっている。
なぜそう考えるようになったんですか。
僕自身の上司がそういう人ばかりだったんですよ。結果が出ないなら寝るなよ、量が足りてねえだろ、と。僕はプレイヤーとしてはたまたま能力値が高かったので結果を出せたんですけど、自分が100人を率いたときに成立するのが2〜3割だとしたら、2〜3割の期待値で経営している時点でこっちがミスってるじゃないですか。
022. だから、戦う市場から選び直す
「誰がやっても同じ結果が出せる」状態を目指すなら、根性ではなく市場を変えるしかない。イケメンがレッドオーシャンに出ていかないのは、その帰結だ。
レッドオーシャンに行っている時点で、無駄だなと僕は思います。
そしてブルーオーシャンで仕事をすると、そもそも詰める必要のある局面が減る。
ノルマの話はしないんですか。
今月ちょっと足りていなくて沈んでいるときに「今月どうすか、ノルマ」と言うと、「いやちょっと今やってるんで」となるじゃないですか。この変数、あんまり要らないなと思っていて。お互い気持ちよくやるためには、市場の選び方が先だと思っています。
033. ただし、ミスは「隠さず、すぐ戻す」
責任を上流が持つことと、抜けを放置することは別物として扱われている。実際の会議では、細かい抜けに対してはっきり指摘が飛ぶ。
- 「11時30分スタートだったら、11時30分に始まっていないといけない」——会議の開始時刻は毎回確認される
- 「別にミスを隠すわけじゃないですけど、リカバリーなんですよ、これって」——起きたことより、戻す速さを見る
- 「こういう細かいミスは、もう3か月以上経っているので、なくしましょう」——同じ抜けの反復には、期限で線を引く
044. 「分からない」を、そのままにさせない
指示が伝わらなかったとき、聞き返しにくい空気は事故を生む。イケメンには、そのための具体的な逃げ道が用意されている。
この議事録をAIに読み込ませて、「上司が伝えたいことの意味がどうしても私には分からないので、誰でも分かるように分解して解説してほしいです」みたいな感じで、再提出させればいい。
会議はすべて録画・文字起こしされ、社内のナレッジ検索AIから引ける。分からなければAIに噛み砕かせて、それでも分からなければ人に聞く。順番が決まっているぶん、質問の心理的コストが低い。
提案についても同じで、「もっと提案しちゃって大丈夫ですよ、僕に」「これ、ここは区切りで要らなくないですか、みたいな提案をもらえたら全然消してもいい」という発言が、実際に会議で出ている。
055. 迷ったら、動かす
とりあえず現状維持が一番意味ないんで、やってみましょう。不安になる気持ちも分かるんですけど、不確かなものは不安になっても進まないので。
決めたことを取り下げるのも速い。会議の途中で不要と分かった宿題は、その場で「一旦なしでいいです」と消える。方針が変わったときは「じゃあ方向変えて、そのタスクはもう追わなくていいです」とその場で振り替えられる。
褒め方も短い。「素晴らしいです。さすがです」「最高。さすがっす」——会議のログには、この手の短い肯定が繰り返し出てくる。
066. 体調は、経費で守る
稼働が重くなる時期もありますよね。
会社のカードを切っていいので、整体に行ったりマッサージに行ったりしてください。
開発の手が空く期間が発生しそうになったとき、会議で「他の仕事で埋めてもらっては」という案が出た。それに対して即座に返った言葉は「それをやったら、たぶんその人たち辞めちゃいますね」だった。人の使い方については、はっきりと線が引かれている。




