01抽象的な「カッコイイ」を再定義し、構造化。「資本は社会的評価と連動する」という、あるべき姿を目指す

これまでのご経歴と、会社を立ち上げたきっかけを教えてください。

大学1年生のときに、後輩からの誘いでビジネスの世界を覗く機会があり、フリーランスの営業として独立。ただ、「300万円の売上に対して、歩合が3万円」といった苦境もあり、困窮を極めることに。あの頃は、ペットボトルを持ち歩いて公園の水を入れて飲んでいました。ただ、極貧生活のなかで同世代の経営者と出会い、彼が得意だったアフィリエイトの分野で共同起業。その後、2社を立ち上げました。 当社を設立したのは2022年で24歳の時ですが、そのきっかけは20歳まで遡ります。当時、4,000万円をだまし取られるという経験をしました。そのときに「資本主義とは“いかに社会貢献をしたか”のバロメーターであり、“お金=信用を担保するもの”であるはず」という原理原則を、友人と突き詰めました。その上で「でも、現実は不誠実な人間が利益を得てしまう。そんな社会を変えたい」という、確固たる信念が確立したのです。そこで「信用が可視化され、正当に評価される理想郷を目指す」「その第一歩として、自分たちが好きなジャンルでカッコいい選択をし続けられる経済圏や、仲間たちを作る」を掲げ、イケメンを立ち上げました。

「世の中のカッコイイを再定義する」という理念には、どのような意味が込められていますか。

私たちは「イケメン」「カッコイイ」の定義を、「内面・外面・経済面」の3軸に置き換えて捉えています。内面としては、例えば困難なことがあっても「逃げない」「誠実に対応する」といった基本的なところです。ただ、その「当たり前」を実行するためには「相当の努力」や「自らを律し、重圧を噛みしめる強さ」が求められます。しかも、それはゴールではなく、アップグレードし続けることが重要です。 外面としては、「顔写真に合わせて、最適な眉毛の形をレコメンドしてくれるシステム」を実装した、メンズメイク専門サロンの「イケメン製作所」を展開。髪型やボディメイク、ファッションセンスといった非言語の領域への応用も可能です。抽象的な概念である「カッコイイ」を構造化し、「イケメン経済圏」というプラットフォームを仕掛けて、広めていきたいですね。 経済面については、国税庁のデータなどから換算した定量的な目標として年収600~700万円くらいを想定しています。

02独りよがりな主観を排除。考え方も行動も「カッコイイ」を妥協せずに選び抜く

会社経営や組織を構築する上で、一貫して大切にしている価値観を教えてください。

とにかく「カッコイイ」をストイックに追求することです。例えば、意思決定に妥協があったり、クライアントワークで「ロジックに基づかず、感情的に進めてしまう」といったことがあったりすると、カッコよくありません。メンバーにも「自らの行動がカッコイイかそうじゃないか、自分自身に聞いてほしい」と伝えています。 あとは、「無駄の削減」と「超客観的な視点」です。例えば「良かれと思って手助けしているが、相手にとっては不要でありがた迷惑」というケースがあります。この原因は「独りよがりな主観」であり、カッコよくない選択です。ただ、この「超客観的な視点」についてはまだまだデータ不足で、発展途上という所感ですね。

「イケメンらしさ」を言語化するとすれば何だと思いますか?それが表れている哲学があれば教えてください。

前提として、私自身が「経済面でのイケメン」ではありません。実は当社を立ち上げてすぐ後の24歳のとき、会社で調達した2億円と個人で借りた4億円を合わせた「6億円」を、信頼していた相手に持ち逃げされ、負債として残りました。返済額は毎月400万円です。 当社を設立したときは、売上や利益も順調で「30歳くらいで、イケメンを構造化して広められるだろう」という目算が、一気に吹き飛びました。そこで「限界まで自分を追い込み、とにかくやりきる」という道を選び、「諦める」というカッコよくない退路を断ちました。まずは、私も当社も経済面でのイケメンを実現するために、負債の完済に向けて一丸となって突き進んでいる最中です。とはいえ、開発の受注は右肩上がりで、返済しながらでも十分に前へ進めている実感があります。 「会社目線でのイケメン」については、属人性の高さはカッコよくないという価値基準を持ち、「仕組み化」を意識しています。例えば、「営業を担当するメンバーが成果を出せないのは、経営側の責任」という考え方です。わかりやすく説明すると、会社側が「このマニュアルで、渡したリストにアポイントを取ってください」と指示を出しても結果が伴わない場合、「戦略が間違っている」「そもそも間違ったペルソナにアプローチさせている」など、経営側の戦略ミスが原因であるという認識です。

03「心根の優しさ」と「素直さ」があれば、前職も年齢も関係ない

沼倉社長ご自身が、メンバーとの関わりで大切にしていることは何ですか。

ブルーオーシャンのマーケットを切り拓く戦略をとっているため、数字に追われるような働き方ではなく、お互いにストレスフリーな関係を築いているという点です。あとは、「わかりやすい言葉にして伝えること」を大切にしています。 メンバーとの関わり方については、私の中で「ロジックに徹するあまり、AI化しているのではないだろうか?」と、課題に感じているところです。そこで、なるべくみんなと一緒にご飯を食べに行ったり、遅い時間まで作業しているメンバーがいたら「この後、飲みに行きませんか?」と積極的に誘うことを心がけています。冷静な処理などは得意な反面、心を揺さぶるような発言などは苦手なので、克服に挑んでいる途中です。

どのような方がイケメンのカルチャーにマッチすると思いますか。

「心根が優しい方」であれば、どのようなタイプでも活躍できます。その上で「挫折を味わったことがある」という方との相性は良いですね。内面がイケメンであれば、経済面や外面はジョイン後に磨き上げることができます。あとは、「将来を見据えると、基礎から段階的に積み上げることが不可欠である」という理解がある方には、ピタリとハマる文化です。ちなみに、その間も報酬を得ながらスキルを積み上げられるのが当社の強みになります。 それを可能にしているのが、充実した教育カリキュラムの存在であり、未経験からスキルを習得できる仕組みが整っています。土台は、私自身が未経験から開発を学んだ約3,000時間分の内容をすべて履歴に残し、380講義ほどに凝縮したものです。 現在はまだ少人数ですが、これからの拡大を見据えると「今のうちに当社でスキルを磨き、将来的にはグループ会社として独立する」など、さまざまな選択肢が広がっています。また、今後はさまざまな職業がAIに置き換わることが想定されていますが、例えば「ベテランの職人だけが持つ、暗黙知」といった領域は代替できません。「AIと共存する時代」にこそ、求められるスキルを基礎から着実に身につけられる環境です。

参画を検討している方へメッセージをお願いします。

「柔軟な考え方と、素直な心」があれば、前職や年齢などに関係なく、未経験から「AI✕開発」という最新の武器を手に入れて活躍できるので、ぜひ飛び込んできてください。個人的には「失敗や挫折を経験してきている方」と、ぜひ面談でお話をしてみたいですね。属人性を限りなく排しているため、柔軟に迎え入れられる体制が整っています。